【卵子凍結プロジェクト】①悩み続けた数年間
「卵子の老化」
数年前にNHKスペシャルで「卵子の老化」をテーマにした番組があったのをご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。今調べたら放送されたのは2012年2月。当時私は30代前半で、その番組は女友達と一緒に見ていました。
「35歳頃から卵子の老化が始まる」という番組予告でしたが、どこか他人事のように考えていました。その時私は結婚したばかりで、子供を産みたいとも思っていなかったし、もし産みたくなったとしても「35歳まであと数年ある」という気持ちがありました。
私の記憶では、番組では
- 卵子も老化するという事実
- 海外に比べて日本は助成制度などが整っていないこと
をメインに紹介していたと思います。社会に対して問題提起をして終わったような…。
友人と「もう私たちは手遅れだと言われているようなものだね。結局どうすればよいのかは分からなかったね。」と感想を話した記憶があります。
子供はいらないと思う一方で「卵子の老化」という言葉は以後ずっと私の頭に残り続け、周りの友達が子供を授かったという話を聞いては焦りを覚えていました。
その後結婚生活がうまく行かず離婚に至ったのですが、離婚はなかなか大変な道のりで、成立するまでの数年は自分の卵子の事など考える余裕はありませんでした。
不思議なもので、離婚が成立して落ち着いてから子供が欲しいと思うようになり…。2017年頃から卵子凍結に関する情報を集め始めました。ネット上には医学的な話はたくさん出てきましたが、私が知りたかったのは
といったもの。経験された方のインタビューやブログがあれば良かったのですがごくわずか。踏みだせないまま、ついに39歳になりました。
一歩を踏み出し、病院を絞る
40歳以降の卵子凍結に積極的ではない病院が多い事は知っていたので、39歳で腹をくくりました。
まずは病院探し。
「東京 卵子凍結」というキーワードをネットで検索しました。
選択肢はたくさんあるだろうと思っていたけれど、実際に出てきたのは10件程。(実際には大学病院などにもっとあるのかもしれないですが。)
ざっと以下を確認しました。
- 年齢制限があるか
- 社会的適応も扱っているか
- 通える場所にあるかどうか(凍結までの通院に加えて将来体外受精する場合も考慮)
- 病院の理念
- 病院の実績
上記の項目を総合的に見たうえで通いたいと思った病院について更に「採卵までの費用と保管料」について費用を明記しているところで調べました。
12個の卵子を5年間保存すると仮定して試算すると…
80万円弱~180万円くらいになり、差がつくのは保管料の部分、という印象でした。
(※)この頃の私は12個というのが妥当なのかは全く分かっていませんでした。後から考えると20個くらいで試算すると良さそうです。
良さそうに思った病院のうちの1つで、理事長先生の妊活セミナーというものを無料開催するという情報があり、参加することにしました。
次回は、妊活セミナーの様子とその後の決断について書いていきます。
***
最後までお読み頂きありがとうございます。
このブログが、同じように悩む方のご参考になりましたら幸いです。
***